咲き舞う華は刻に散る



美桜里は視線を戻すと、道場から去って行った。



「あの娘、何なのでしょうね?」



スッと土方の横に斎藤が立つ。



土方は彼の問いに「さぁな」と短く答えると、顎に手を当てた。



さっきの彼女の瞳――。



冷たい中にそれとは違う何かが混じっている。



それは何かに怯え、恐れ、拒み、哀しんでいるようだった。



「お前は何を抱えてるんだ…?」



年端も行かない少女の華奢な身体でどれだけ重たい荷物を抱えているのだろうか…。



彼女は自らの素性を明かそうともせず、探らせようともしない。



だが、土方達と出会う前に辛い思いをしていたに違いない。