思い返すこと一ヶ月前。
まだクリスマスも前の話だ。
わたしと彼は幼稚園からの付き合いで、小学・中学・高校と同じ学校に通った。
そして高校二年の現在は同じクラスメートでもある。
ずっと一緒だったせいか、わたしは彼のことを特別な男性とは思えない。
なのに『恋人』になった理由は、彼の告白にあった。
あの日、わたしの家で期末テストの勉強をしていた時、突然言われた。
「なあ、俺と恋人にならないか?」
彼は最近の男子高校生にしては珍しく、真面目で純粋なタイプだった。
だからこんなこと、ウソや冗談で言う人ではないと、分かってはいたんだけど…。
「…アンタ、熱でもあんの?」
ついそう言ってしまう。
「いや、ないが…。本気で真面目に言っているんだ。その…考えてみてくれないか?」
メガネをかけなおしながら言う彼を見て、わたしも流石に真面目に考える。
「…でも止めておいた方が良いんじゃない?」
まだクリスマスも前の話だ。
わたしと彼は幼稚園からの付き合いで、小学・中学・高校と同じ学校に通った。
そして高校二年の現在は同じクラスメートでもある。
ずっと一緒だったせいか、わたしは彼のことを特別な男性とは思えない。
なのに『恋人』になった理由は、彼の告白にあった。
あの日、わたしの家で期末テストの勉強をしていた時、突然言われた。
「なあ、俺と恋人にならないか?」
彼は最近の男子高校生にしては珍しく、真面目で純粋なタイプだった。
だからこんなこと、ウソや冗談で言う人ではないと、分かってはいたんだけど…。
「…アンタ、熱でもあんの?」
ついそう言ってしまう。
「いや、ないが…。本気で真面目に言っているんだ。その…考えてみてくれないか?」
メガネをかけなおしながら言う彼を見て、わたしも流石に真面目に考える。
「…でも止めておいた方が良いんじゃない?」

