――紫堂櫂を愛してるッッ!!
あれがすでに過去となり、
現在は玲を選んでいたとすれば。
12年間かけて手に入れたお前の心。
どうしてあの時、俺は…
お前に飛びつかなかった?
あぁ、芹霞。
そんなに時期が経っていないじゃないか。
12年膨れあがっている俺の心は、
数日間のお前の心と質も量も違うのか。
それ程、俺への心は…軽く薄らげるものだったのか。
――紫堂櫂を愛してるッッ!!
都合よく考えることが許されるならば。
俺を過去のものにしたのは、
俺が目の前で"死んだ"から?
俺の蘇生を――
知らないでいるのが原因か?
ならば――
「紫堂…?」
俺は…芹霞に訴えたい。
女装をしていても何でも。
俺はお前だけの紫堂櫂だ。
それは揺るがない。
俺は此処に居る。
俺は生きている。
ずっとお前を――
愛している。
例え玲の二番煎じでも、
例えそれを芹霞が見ていなくても。
それが最大の愛の公示だというのなら、
俺だってやってやる。

