あたしの頬に
つうっと涙が伝った。
一部始終あたしを
見つめていた葵は一瞬だけ
驚いたような顔をしたけど、
照れ臭そうに下を向いた
インタビュー中だっていうのに…
完全にアオイじゃなくて
葵の顔になっちゃってたよ‥?
でも顔をあげた葵は
アオイの顔をしていた。
「さあ、じゃあそろそろ
後半も盛り上がっていこうか!」
アオイの言葉に記者たちは
お辞儀をしたりしたあと
ステージからはけていく。
「…ね?」
ツンツンと頬をつつかれ
隣を驚き見ると
いやらしい笑みを浮かべた
アユとミキがいた。
『なっ…なに…?』
びっくりしていて、
言葉につまってしまう。
「も〜泣いたりしちゃって!」
「どーんな甘い告白だったの?」
『えぇ…?』
「ふふふっ♪♪」
「ほんともう、ばればれ〜♪」
『ちょ…え…?』
「ミキ、"blue sea"ファンクラブ
2人でつくっちゃわない…?」
「あ、いいね。それ♪♪」
「あたしらが1番の
blue seaカップルのファン
なんだからね♪♪」
アユとミキがなにやら
話し合っていると
…後半戦がはじまった。