腑に落ちないままケーキを食べ
あたしはちょこんと
ソファーにひとりぼっち。
テーブル席を占領している
お酒の入った葵のご両親
とあたしの両親は毎度のごとく
話に花を咲かせている。
隣に住んでいて
顔をあわせればしょっちゅう
お話してるってのに…
何を話すことがあるんだろう
って思うくらい
話の話題はつきない。
仲が良いんだなあって、
うれしく思うけど…
なんだかちょっぴり
複雑な気持ちになるの。
どうしてだろう…?
窓の外の夜空のキャンバスには
葵の誕生日を祝う星たちが
競いあって輝いているみたいだ。
…自分の家に帰ろうかな?
酔ってる大人たちは
あたしのこと、
全く眼中にないみたいだし。
なんだか、葵とも気まずい。
フラれたわけじゃないのに。
あたしが勝手に好きになって
恋心を捨てただけなのに。
心のどこかに
穴があいてるよう。

