「……ヤバいじゃん」
せっかくここまでして隠してるのに、祐斗の彼女にまでなって契約したのに、バレたら意味がない!
「現段階で相手がどう出てくるつもりなのかは全く読めねぇ。仲間がどれだけいるのか、危険レベルもなにも。……調べさせるか」
そういって祐斗は立ち上がる。
どうやら思考タイムは終わったらしい。
「溜まり場行く」
「うん」
腕を引かれ、そのまま玄関へと連れていかれる。
祐斗の顔にいつもの胡散臭い笑顔はなかった。
真剣に考えているんだろうってことがよくわかる。
祐斗がそこまでして考えてくれるなら、あたしは祐斗を信じて今後を見守るしかない。
下手なことは出来ないから。
祐斗だから大丈夫、きっと。
なにも起こらなければ1番いいけど、この祐斗の表情をみていると、そんな穏やかな解決で終わりそうにない事が予想出来る。
女は厄介、きっとそれはずっと女友達のいなかったあたしよりも女遊びばっかりしていた祐斗の方がよく知っているんだと思う。
だから任せる、祐斗。



