そして、ここから先が本編となるのである。
目が覚めたら、あたたかいものに包まれていた。
目の前に見えるのは、はだけたYシャツと胸板らしきもの。
恐る恐る顔を上げると、隣にひじをついてあたしを見下ろす祐斗がいた。
「はよ」
「……」
状況が、飲み込めない。
とりあえず服を着ている感触がするから……大丈夫な、はず。
「お前いつまで待たせんの」
「は?なに?」
待たせる?
なにを?
「何も待たせてる気ないんだけど」
「……はぁ。バカかれん」
「ちょ、かれんて──」
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