「迷宮問題……か」 知性派タレントは伊達じゃないと、匠は率直に思った。 推理小説などもそうだが、あっと驚くトリックや問題を作る人の頭の中は、一体どうなっているのだろう。 しかも、今取り組んでいる問題を作ったのは、高校生だ。 「どう?惚れた?お姉さんのこと」 胸を反らせる姫子に、匠は興奮気味に何度もうなずく。 「うんうん。お姉ちゃん大好き!」 「……女心のくすぐり方の問題なら、花丸あげちゃうんだけどなあ。ふふふ」 「くすぐり方?なんだそりゃ」