「あ、ううん。私はいいの」 「……ん?いいって?」 「謎解きには参加しないから。ここで匠くんと遊ぶ」 「ええっ?なんでなんでなんで?あんなに楽しみにしてたのに」 「それは匠くんも、でしょう?」 うっ、と言葉に詰まる。 返事を待たず、姫子は語を継いだ。 「私は秋さんに再会できただけでも十分。それに、私って謎解きと同じくらい、子ども好きだから。こんな可愛い子をひとりにはしておけないじゃん?ふふっ」