━━Ⅲ━━ 「はぁっ!?」 先ほどまでの全員の推理を全否定する言葉に、広間にいる全員が揃って口をあんぐりとさせた。 「え、あ……こ、この童話自体になんの意味もないってのか?」 さすがの宗も、これには面食らったらしい。 珍しく言葉がつっかえた。 「うん。散歩に行って本見て帰りにドラゴンにとか、そんなのぜ~んぶ関係ないよ」