次の日、8時ちょうどにいっくんが迎えにきてくれた。 「おはよう、いっくん♪」 「おはよう、詩音。さ、頑張って行くぞ~!」 「うん!」 学校までの道のりは、思ったよりも遠かったけど、風が気持ち良かった。 心の中がモヤモヤしていたあたしには、すごく気持ち良かったんだ・・・ 「明日会いに行く」ってメールしてきてたから、木崎くん来るんだろうな・・・やっぱり会いたくない・・・ あたしは何とか理由をつけて、音楽室にこもって練習することにした。 ここなら木崎くんも来れないよね・・・