あなたに見守られながら・・・


俺はどうかしてたんだ・・・
別れてあげると言われたその言葉を、本気にするなんて・・・


詩音の名前を出した途端、黒木は走って行った。

どこ行くんだ?
まさか・・・詩音のところか!?

黒木に追いつき、腕を掴んで止める。

「離してよ!」

ものすごい勢いで俺の腕を振り払った黒木。
すると、向こうに詩音達の姿が見えた。

ダメだ・・・今は来るな・・・

そんな俺の視線を追って詩音の姿を見つけた黒木。