「いっくん、優梨のこと、見ててあげてね・・・あたし、きっと、そばにいられないから・・・あたしの顔、見たくないはずだから・・・」 いっくんは優しい顔で頷くと、 「詩音、無理すんなよ。いつでも頼ってきていいからな・・・俺にとって詩音は大切な幼なじみなんだからな!」 そう言って、笑顔を向けて帰って行った・・・ いっくん・・・ありがとう・・・ その日・・・藤島くんからは電話がなかった・・・