その場にただ1人残されたあたし・・・ あたし・・・どうしたら・・・ 「痛い・・・」 黒木さんにぶたれた頬が、今になって痛くなってきて、あたしは頬をさすった・・・その頬は、涙で濡れていた・・・ あたしがいけないんだ・・・あたしが藤島くんのこと好きになっちゃったから・・・あたしが・・・全部あたしが・・・ 藤島くん、あたし達、やっぱり付き合えないよ・・・ その日は、1人になりたくて、電車に乗らずに1時間かけて歩いて家に帰った・・・