やっと開いたドアの鍵。 その瞬間ドアを開いた俺は、そこにいた俺の大好きなやつを抱きしめた。 「紫藤・・・」 紫藤の背中に回した腕に力をこめる・・・強く、強く抱きしめる。 「俺、あいつと別れるから!だから、もう少し待っててほしい!勝手なこと言ってるのはわかってる・・・でも、俺、紫藤のこと好きだから・・・毎朝キスしてたのも、紫藤のことが好きだから・・・だから、待っててほしい・・・」 そう言うと、紫藤は涙を流した。 俺は紫藤の頬に触れ、涙を拭い、 「ごめん・・・」 と言った。