しばらくして裏庭に戻ってきた詩音。膝にはガーゼが貼ってある。 「詩音、本当にごめん!ケガ、大丈夫か?」 「うん、大丈夫だよ・・・もう、ケンカしないでね・・・」 そう言った詩音を抱きしめた俺。 その時、俺は感じてしまった。 詩音と藤島の間に何かがあったことを・・・ 何があったのかはわからない・・・でも、何かがあったんだ・・・ 「そろそろ教室に戻った方がいんじゃね?」 藤島のその声で、俺たちは裏庭を後にした。