坂下公園に着くと、真っ暗な中ベンチに座るふたつの影が見えた。 詩音だ!隣にいるのは誰だ? 近くまで行くと、詩音が男に抱きしめられてるのがわかった。 男の手は、詩音の体を撫で回している。 その詩音の目からは涙が流れていて、明らかに怖がっている目だった。 もしかしてそいつ前川か? その時、「いっくん、助けて!」そんな声がした気がした。