下駄箱で待ってくれていたいっくんに、 「用があるから先に帰ってて。」 と言うと、 「何?どうした?」 と心配そうな顔をするいっくん。 いっくんには黙ってちゃダメだよね・・・ そう思ってあたしは、木崎くんと会うことを正直にいっくんに言った。 「何言ってんだよ!あいつと会うとか・・・詩音、あんなやつと会うことない!俺、詩音が泣くのをもう見たくないんだよ!」 あたしの両肩を掴み、真剣な顔で言ういっくん。