「今日からこのクラスになる宮下明希(ミヤシタアキ)くんだ。さぁ、入りなさい。」 胸騒ぎがおさまらない。 宮下……明希……? 忘れるはずがない。 この名前。 ずっと聞きたくなかった …この名前… 宮下明希。 「ねぇ百合…まさかっ…」 美月が心配そうな顔をしてわたしのほうを向く。 わたしは今 どんな顔をしている のだろう。