任務まであと五日。
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兄「チロル〜!!いるか?」
ここは育成学校の下忍棟。中庭。

普通 上忍、中忍、下忍はそれぞれ階級ごとに訓練場所や寮などが決まっている。

だが 美知瑠は上忍棟に漂う、「私語厳禁。ひたすら訓練あるのみ」みたいな空気が大っ嫌いなため

しょっちゅう下忍達のところに来てしまうのだ。

今日もまた、下忍の一人と楽しく話をしていた。下忍達は今、放課後の自主練時間だ。

兄「こらッ!!チロリーヌ!!」

美知瑠「げッ…兄ちゃん。いつの間に?てか、なんかあだ名変わってるし。」

本当は気づいていたくせに、わざとらしいリアクションでおどける。

兄「…バカ。」

美知瑠「うるさいな〜。兄ちゃんだってバカのくせに〜。」


ここで喧嘩にならないのが、この兄弟の不思議なところだ。

この罵り合いは単なる挨拶的なものになっている。

兄「いいからちょっと来い。」

そう言って人気の無い影に連れて行かれる美知瑠。

美知瑠「なに?」

兄「分かってんだろ?」

美知瑠「練習場所のこと?だったらヤダ。」

兄「違う。任務のことだ。急だったし、思うところはあるだろうが…。」

美知瑠「……あぁ。アレね。私、やるから。だいじょぶ♪」

カラ元気の美知瑠。

もう決めたことだ。

兄「…そうか。なら、健闘を祈る。」

兄の方も、これ以上掘り下げて聞くことはない。


ただし…