目を閉じると、風の音が聞こえる。


「お悩みのようだね。」


一度聞いた声に

ハッと目を開けると、今一番会いたいと思った人が私の横に座っていた。


いつの間に…。

「あの、あなたに会いたかったんです。」


その人は、ニッコリと笑う。


「おや?本当に?奇遇だなぁ俺も。」


私もつられて笑う。

この間と少し違ったのは、雰囲気だった。