勉強を始めて、一時間くらい経った時だった。


バタバタバタ……。

異様なくらい足音の多さと何かに怯えているような声が

お店の外から聞こえる。


…可笑しい。


真っ昼間からこの道を使う人はそうは居ない。

いるとしたら噂を聞いて来る人くらい。


何故ならここは地図にも記されていない場所だから。

不審に思い、私は小さな穴から外の様子を見た。