「アンタ…!!」 先ほどまでの物腰柔らかそうな表情は消え、目を見開いた。 「真太郎、あの双子を探して来い!早く!!」 「あ、ああ。分かった!」 真太郎は人間の姿になり、走って行った。 双子は誰のことなのか知らないけど、今はそれどころじゃない。 「アンタ、これどうした?」 腕にある龍を指差す。 「知らない…さっきまで気づかなかったし…。」 そういうと透也さんは考えるように龍を見た。