【凍結】五人の守護者



「アイツって…誰?」

それに生贄って!突っ込みどころ満載すぎて突っ込めない…。


「はぁ…あなたは直球に言いますね…。まあその方がこちら側は助かりますが。」

でも、と一度口を閉じかけて言った。


「それはまだ言えません。」

確かにそのほうが私はこれ以上混乱せずにすむ。

けれど、


“知ったとしてどうする?”


そう彼はあえて言わなかった気がした。