「で?」


不機嫌気味の真太郎が聞く。

う、私が悪いのよね…?多分だけど。


「多分もう分かってると思うけど、僕は陰陽師です。」

さっきまでのは演技だよ。ごめんねと付け足した。


「へ、陰陽師?」


気づかなかったのかという視線が向けられる。


「はぁ…。陰陽師は普通な人とは違って特殊な人。」


「特殊な人…。」

そう思って見ても何も変わらないように思う。どこからどう見ても普通の人だ。

何が違うんだろう?