誰の声か知らないが勢い良く振り返ると、 血だらけで右目がないお爺さんくらいの人が立っていた。 「ギャアッ!?」 驚くのはそれだけではなかった。 瞳孔の開いた子供や、首の無い侍のような格好をした人までいて、 皆決まって足が無い。 ホラー好きじゃない私は硬直した。 「? どうしたんですか…?」 聞き覚えのある声で硬直した体は少し溶けたけど、 その人の周りだけに霊(?)が存在していたのだ。 予想通り、また硬直した。