【凍結】五人の守護者



カレーは真太郎の大好物だ。
これなら手伝ってくれると思った。

手伝うって言ってから私の思惑に気づいたのか、ちょっと睨んできた。


「真太郎、先行ってて。」


真太郎がキッチンに入っていったのを見届けると、まだ俯いてる彼に言った。



「彼方は大人しくしてて下さいよ?」


「……。」


返ってくるのは無言。



でもいいんだ、
カレーで「美味しい」って言わせるから。


そして私もキッチンに行ってカレー作りを始めた。