「バカ(獣)達…、あんた達に…、任せる…よ。あとは…託したっ…から…。」


その少女に眩しい光が放たれる。

掴んでいた手は虚しく光と共に消えた。


“最後の願い”が叶うのだろう。


少女は、最後に微笑んで命を絶った。



「……行ってしまわれた。」


「…格好つけやがって。」


「っ……。」


「さ、行くぞ。」


「ああ…。そう…っだな。」


獣達は少女に背を向け、

静かに消えた。