これだけでも妖怪が現実に居るという、十分な証拠。 「と、とり憑かれてなんか…。」 普通の人間と妖怪、何が違うのか。 それに私のお母さん達は、真太郎が妖怪という事を知ってたのか。 謎が増えるばかりだ。 「はぁ。オカルト好きなんだろ?この村の噂聞いて、帰りに行こうと思った。違うか?」 「!」 オカルトって…怖い奴だよね? いつにも増して低い声で推理する声に、彼の震えが止まったのが分かった。