ただ、刻々と時は進んでいく。 ボーンボーンと、私の家に代々ある振り子時計が6時を知らせる。 「あの…家の方にはどうしますか?」 一応、聞いてみないとだよね。 それに…さっきの聞こえた人じゃないのかもしれない。 彼の方に声をかけると、か細い声が聞こえてきた。 「……怖いんです。帰っても家には誰にも居ない。」 “怖い…早く帰りたい…でも家には誰も居ない。どうしよう…怖い。”