【凍結】五人の守護者



震える彼の背中を擦ろうと肩に手を置くと何かが聞こえてきた。


「怖い…早く帰りたい…でも家には誰もいない。どうしよう…怖い。」


なにこれ…。近くに人の足音も気配もない。彼の思ってること?

分からないのが悔しい。誰がこの人を襲ったの?


「…血…肉……人間どこ。使命…おれの獲物。人間…コロス。」


彼目線の映像が私の頭に流れた。

180cm以上の長身で顔は良く見えない。
肌は青白い。手には赤い血のついた大きなノコギリが握られている。

それは全身黒い服に包まれた誰か。