少しずつ近くなってくる雷。 「あの…大丈夫?」 「…大丈夫です。雷が苦手なだけなので。」 うつむいていた顔を上げて、彼は小さく笑った。 その笑みはなんだか、私達を警戒してるような作り笑い。 そりゃそうだよね。 見ず知らずの家だもん。 でも 「……ここまでどうやって来たんですか?」 住民の私達しか知らない道を通る以外、ここに来ることは不可能。