その言葉に少女は笑いかける。


「バカ。これはここで使うもんなの。」


「ね、もう終わりにしない?こんな馬鹿げた争いなんてさ。」


「ふ、ふざけるな!!お前達のせいであいつは…!!」


頭に血が昇ったのか、顔を真っ赤にした女は、少女の上に馬乗りになり、胸倉を掴む。


「ヤバっ限界かも…。」


傷の口が開いたのか、痛みに顔を歪める。

獣達は、それを黙って聞く事しか出来ない。