追われてる? どういうこと?誰に? 真太郎はこうなることを分かってたのか、平然としていて、 口パクで“普通の人間”と言った。 ……信じていいのかな? 私は急いで玄関に向かい、ドアを開けた。 「どうぞ。」 「あ、ありがとうございます…。」 声は結構高くて、女の子だと思ったけど可愛い男。 茶髪でうちの学校の制服を着ていたけど、顔色が悪い。