「ん、何?」


ピクピクと動く猫耳をじっと見る。


「…触る?」


思ったことが分かったのかニヤッと妖しく笑って見せた。


なんとなく尻尾をチラッと見ると、同じタイミングで動いている。


「いや…不思議だなぁって思って。」


真太郎は自分の要求を却下されてちょっと落ち込んだ。


「あ、でもやっぱりあとで触らしてね!」

「……ん。」