「あ、バレちゃった?」

とまた軽く言って細い目をもっと細め、風のように消えた。


「…チッ。」


静かになった部屋に舌打ちがやけに大きく響く。

私はへなへなと床に座りむ。


「嵐みたいな人だったな…。」



「南大丈夫?」


座ってた私の視線に合わせてしゃがみこんだ。


「うん…、私は大丈夫。」