危険だと分かっているのに、体が思うように動かない。


「……。」

「……。」


そしてとうとう扉を挟んで男が前にいる。


どうしよう…。


出てくる冷や汗が頬を伝い床に落ちる。


「お前ら、もう帰っていいぞ。」


「「うす。」」


黒い服を着た男達は、

蹴っていた人を置いて去って行った。