馬に乗ってたどりついたのはお兄様といた城ではなく、謙信でもない城だった。 家臣らしきものが男に近づき膝をつく。 「お帰りなさいませ……御大将。」 「………この者を部屋へ。」 御大将と呼ばれた人は私を馬から下ろしその家臣へと託される。