男の人の力には敵う訳でもなくて……。 力ずくで馬に乗せられ、遠ざかるお兄様を見つめた。 頭の中は真っ白で言葉も思いもなにも浮かばない 風が吹き木の香がする……。 夢じゃないと実感する。 人が亡くなっているのに空はいつもと変わらなかった。