「……お兄様??」 「もう大丈夫だから……」 私は安心して目を閉じる。 心地好い心臓の音が規則的に脈をうつ。 パキッと枝が割れる音がする。 誰……?? 後ろからかすかに聞こえる足音。 私は気づかないふりをした。