花畑の中で

「御大将は……あちらの方へ行きました。」

お礼を言ってその場所を迷わずに進む。

その家臣が怪しげに笑ったのには気づかず。

あまり人目につかないところだった。

織田さんの姿が見え、声をかけようとする。

しかし、目の前にはもうひとりいた。

「織田様……酷いですわ……。」

甘えたような声。そしてどこかで聞いたことのある声。