花畑の中で

声のするほうへ振り向くと織田さんがいた。

「御大将!!」

「……」

私は織田さんに目を合わすことができなかった。

その事には気にもとめなかったようだった。

「美沙は何故木刀を……」

「なんでも自分を守るためだとか!!我はそう聞きましたぞ!!」