少年を褒め称える文章しか意識しなかったが、下部にある文に――日付が五日前になっていた。
この賞状を書いた時が五日前で、少年に渡したのはまたそれ以降と思いそうになるも、一週間ぶりに来た自身にはその真意を知ることができない。
少なくとも、五日前からこの少年は窓に――五十鈴がここから様子を見に来てくれていると分かっていたからこそ、貼り付けたか。
「……」
嬉しいなりに悲しくなった。
賞状を見せようとしてくれた行為に、早く応えられなかったことに対して。
きっと少年は待っていてくれた。
五十鈴が喜ぶだろうと思い、期待して、待っていたに違いない。
少年の想像は正しい。少年が学校で誉められるのは、その少年の成長に付き合ったものとして、誇らしい気持ちになり喜べた。


