(四)
勢い任せてしてしまったことに、五十鈴は今更ながらに後悔した。
――また、やってしまった。
そうやって、感情的になったことで、自身に学習能力はないのかと五十鈴は己に呆れ返りもした。
自身の役目は、あくまでも死人相手。生きたモノにあまり干渉しては、本分が疎かになると同族から前に叱られたこともあるのに。
常々、学習しない。
世話焼きは行き過ぎればお節介、お節介をやり過ぎると迷惑でしかない。自身の自己満足で相手に関わり、関わったことで相手に嫌われてしまえば、自身も傷つく。
相手も自身も嫌な思いしかしない五十鈴の自己満足(お節介)だが――それでも彼女が未だに他人との距離を無為に縮めてしまうのは、本気で心配したからでもある。


