「どうせ止めたところでお前はやるんだろうが、僕の知り合い――身内からは引き抜くなよ」
「そこは安心していいぜぇ。俺もわざわざてめえの身内――俺の身内にもなった一癖も二癖もある奴に手え出したくねえよ。めんどくせぇ」
「お前が身内の単語を出すだなんて、変な気分になるな。“四番目”の自覚はあるのか」
「自覚ねぇ。まあ、はっきりとはねえよ。まだ何も変わっちゃねえけど。ああ、そういや、なんで“四番目”なんだ。不吉な数字が俺らしくてイケテるけどよ。てっきり“五番目”がいるなら、俺は六番だかそれ以降の番号あてられると思ったんだが」
「間違い100%。――内訳、無知蒙昧90%。勘違い10%」
「あきらかにそれ、俺を無知蒙昧にしたいだろ」
「穴埋めだよ、お前は。いなくなった“四番目”の。まあ、番号だなんて、勝手につけられたあだ名みたいなものだけどな。願えば、“バカ”にしてもらえるぞ」


