隅に置いても、その少年の顔が冷却材にでもなったか、熱する感情がクールダウンする。
はあ、と息を吐いたあとに、五十鈴はもといた位置に戻った。
「ぐだぐだ言わずに終わらせろ。事が済んでから言い合え、阿呆んだらどもが」
「……」
「……」
向き合った二人、アイコンタクトもそこそこに先に口を開いたのはさざめきだった。
「そちらのお嬢さんの言う通りだな。僕もあまりお前に時間を使いたくない。すぐに『やれしろ』しよう」
五十鈴が言ったその単語が気に入ったらしいさざめきは早速使い、藤馬に事の次第を聞いた。
素直に答えることに、最初は渋っていた藤馬も、ちらりと五十鈴を見てからは、とつとつ語る。


