「あー、なんつったけかな。覚えてる?――いいや、覚えているよなぁ。なんせ、お前、あいつ大好きだもんなぁ。俺は嫌いだから、ついついうっかり、“今忘れちまったから”よぅ。教えてくれよ、あの時、お前が好きなあいつはなんて言ったんだ?」
「『その力をもっと強くし、有効利用したまえよ。“七人の内の一人”にならないか?』……だ」
「そーそー、そーっだけなぁ。なんだっけ、“世界の守護者”とか、んなかっけー肩書きくれんだろ。悪役にとんでもねえ肩書き与えようとするんだから、頭イカれてるよな。――ハッ、怒んなよぅ。てめえだって解せねえだろさ。『なんでお前なんかが』って――」
「黙れ」
「『なんで僕じゃなくて、お前なんかが選ばれた』」


