死神の邂逅



「ああ、そうだよ。俺みてえな最高峰な傑作を助けられるだなんて、逆にそいつが誇り高いってもんだ。世界遺産が壊れかけたなら、有無を言わさず直すだろう?それと同じ、“当たり前のことをしたまで”だが――そう言っていいのは“俺の方だけなんだよ”」


「理解不能100%。――内訳、理解不可70%。理解する気ない30%」


「だろうよ、俺を理解できる奴なんざいねえよ。理解してほしいとも思わねえが、あの女を呼ばれちゃ適わねえからな。

俺がどれだけあの女をいけすかねえか話してもいいだろうよぅ。

他人を救うことが、無償で救うのが『当たり前だ』と笑う女なんぞ、胸くそわりぃ。『恩は着せない』『貸しなどない』な、見返り求めない聖人君子に助けられた日にゃあ、どうにかなっちまうだろうよ。

そう言われた方が、なに、『有り難み』ってのをより感じんだわ。見返り求めた救出なら、その偽善ぶりを鼻で笑って、罵倒もできんだけどよぅ」