「駆けつけないんじゃないのか」
お前の性格からして、信頼得る友人などいないだろうに。とまでは言わないでおいた。
「来るって、来なきゃずっと針をちくちくしてやるし。いくら害はなくてもよう、“何かされている感”はずうぅっと続く。顔の前で飛び回るハエを無視できるほど、あの変人は寛大でもねえしな」
「嫌がらせに近いな。……めんどうな、こんな呪いの真似事をしなくても、今の時代、携帯電話というものがあるのに」
何が悲しくて呪い人形作ってんだかと五十鈴の歪な破り人形が完成したところで。
「ちょっと待て……!」
藤馬がすっとんきょうな声を出した。
「は?なに今の口振り。まるで携帯電話持っていると言わんばかりのことに聞こえんだけどっ」


