俺は杏花が気付いていないのをいい事に…… 浴室と洗面室の電気を消した。 「キャッ!!」 杏花は急に暗くなった状態に驚いている。 杏花がスイッチを探そうと、俺の方へ歩み寄って来た。 俺はすかさず、黙ったままギュッと抱きしめた。 杏花は叫び声を上げようと、無意識に深く息を吸った。 俺は叫び声を出す直前の ―――――杏花の唇にキスをした。